2008/06/23

LAS VEGAS SHOW レポート

過去にも何回かラスベガスで開催された展示会に来ましたが、ベガスならではの楽しみの一つとして最先端のナイトショー観劇があります。
そこで 今回観たショーの中から面白かった二つのショーをご紹介します。

最初は シルク・ドゥ・ソレイユ の「LOVE
ちょうど2年前の2006年6月に幕を開けたこのショーは、O(オー) やKÀ(カー)で行くところまで行ってしまったシルクが新たなスタイルに挑戦しています。
全編がビートルズのリミックス曲で構成され、サーカスのアクロバットが中心だった彼らが スケートボードやトランポリンを使ったストリート色の強いパフォーマンスを見せ、セットや衣装も従来の神秘的なテイストを押さえ、ラフで現代的な感じを全面に出しています。
で、こう書いてしまうと少し安っぽく思われるかもしれませんし、実際 芸術性の高いショーが好きな一部のファンからは当初不評だったそうです。しかし然に非ず、このショーは O や KÀ に勝るとも劣らないパフォーマンスやアイデア、そして確実に莫大な制作費がかかっている事が分かる舞台機構やセットと最先端の機材群に支えられ最高のエンターティメントを実現しています。なんといっても観終わった後の観客の幸せそうな顔がこのショーの質の高さを物語っていると実感しましたし、アメリカ人の多くは絶対こういうのが好きに違いない、と見終わった後に確信しました。

このショーには映像制御で Hippotizer がバックアップも含め20台以上使われています。メインの巨大スクリーンが2箇所、ショーにあわせて舞台上に現れては消える各種スクリーンが多数。ビートルズ自身の映像は意外と少なく、曲に合わせたCGや実写映像がさりげなく、且つ効果的に使われていました。 > View The Trailer


もう一つは MGM Grand Garden Arena で行われた George Michael の「25 Live」 Tour。
欧州ツアーが既に海外の雑誌でかなり話題になっていましたが、今回のラスベガス出張にナイスなタイミングでスケジュールが合ってくれたので見る事が出来た次第です。

こちらのメイン機材は Barco社のMiSTRIP です。メーカーの記事にコンサート写真がありますので御覧下さい。 > Pictures

メーカーの写真はロンドン公演のものですが、ベガスで見た際には中央のスクリーンに加え 上手、下手にも MiSTRIP の大型スクリーンが追加され、その分照明がフロント、トップとも大幅にカットされていました。
実際殆どの曲がピンスポットのみで構成され、今時のムービングライトのビーム等は皆無です。ビッグスターでヒット曲が沢山あると映像とアーティストパワーだけでも成り立ってしまうんだなぁ、と思ってしまいました。

それだけに其々の 曲に合わせた映像コンテンツは大変素晴らしく、George Michael の歌の世界にスーッと引きずり込まれてしまいました。JAPANツアーが実現したら是非もう一度観たいです。

2008/06/21

LAS VEGAS 展示会レポート

6/18-20、 infoComm 2008 の視察でラスベガスに行ってきました。


元々、映像と音響機器の展示会だったのですが、昨年からライティングのエリアが新たにできました。まるで去年TSJが出展した日本のInter Bee の様ですが、米国にはNABという歴史ある放送機器展があり、infoComm はどちらかと言うと放送色が薄く、あくまで映像ディスプレイ等のハードウェアをメインに於いた展示会です。


ホログラムの様な映像装置など、最新のテクノロジーがあちらこちらで発表されていました。

今回注目を浴びていたのメーカーの一つが BARCO 社のブースです。
既報どおり ムービングライト製造メーカーの老舗 High End Systems 社を買収した直後という事もあり、一番目立つところに DML-1200 DL-3 を並べて展示していました。


制御はRoad Hog。下の写真の左上に見えるのは DML-1200 の映像をコントロールするHippotizer (OEM版)、ここに従来ではありえなかったハードとソフトの組み合わせが実現した訳です。
デモンストレーションの演出もハイエンドが担当しているだけあって、流石に見せ方を心得ています。BARCO 社単独では こうはいか無いだろうなぁ、と思いながら見てました。
他にもHESの新製品 SHOWPIX が展示され注目を浴びていました。


映像ディスプレイに関しては それこそ大小併せて山のように展示してあるので シースルータイプのLEDシステム に絞り込んでじっくり見てきました。といってもこの種類だけでも沢山あるんですが、なかでも やはり Element Labs 社の Helix H37 が良かったです。
ドットピッチは 37.5mm 、完全防水でありながら設置形状の自由度が高く、何より他に比べ輝度が非常に高いのが特徴です。



他にもシースルーでここまで来たか、の ドットピッチ 11mm の製品も出ていて これに関しては現在メーカーとコンタクト中です。

昨年から出来たライティング ゾーンはやはりまだまだメーカーの出展が少なく、場所もちょっと端っこにあるあたり Inter Bee と通ずるものがありましたが、出展したスタッフは 「LDIより来場者が多いから今後も出展するんだ」 との事で、こちらもこれからに期待です。

展示内容も 例えば Tempest Lighting では いつもムービングライトやソースフォー用の屋外ケースを展示していましたが、ここでは 大型プロジェクター用の屋外ケースをメインに展示したりで、他の各社ブースも映像とLEDに絡んだプロダクツをメインに押していました。


ちょっと変り種として目を引いたのは MAIN LIGHT 社の MF3 でしょうか。
光源に Martin社の Stage Bar を3台 、そしてムービング駆動部がCoemar 社製 という組み合わせの器具です。GMA VIDEO の ピクセルマッピングでLED部を制御しているので バックの Soft-LED の映像とリンクしています。器具がユニークなだけでなく演出制御も様々な工夫が施されている一例でした。

2008/06/12

L.P.2008 二日目最終日

二日間に渡り予想を大きく上回るご来場を頂き、スタッフ一同感謝の念に耐えません。
お忙しい中ご来場いただいたお客様、代理店の皆様、本当にありがとうございました。

2008/06/11

L.P.2008 大阪 初日

ただいま開場五分前、既に入場待ちのお客様が列を成しています。
本日は18時、明日は17時迄、皆様のご来場を心よりお待ちしております。

Lighting Products 2008